購読しているsynodos+αのno.182号に、山本ぽてとさんの「おっぱいが重たい(後編)」というエッセイがあり、それを読んで少々驚いた。
エッセイのとっかかりは、京都新聞の公式twitterが2015年1/12にツイートした「おっぱいは誰のものか?」というツイートで、これをめぐる炎上話である。
驚いたのは、ぽてとさんのエッセイから、「おっぱいは誰のもの? そんなもの自分のものに決まってるじゃん。男のために進化したんだなんていう男性優位の異性愛主義の投影はやめてくれ」という主張があるからでは当然ない。男性の性的視線に距離をとって語りながらも、ぽてとさんが、なんだかんだ男女のわいだんをネタ化して、歓心を買ったエッセイを書いていたからでもない。
ただ、数年前に読んで、なるほど と考えるところがあった、デズモンド・モリス(『裸のサル』)の名があり、「おっぱい男のために進化したんだ」説の端緒とされていたから、にわかに驚いた、ただそれだけの話である。 続きを読む