世界史」カテゴリーアーカイブ

生産様式ではなく、生活様式へ――西田正規『人類史のなかの定住革命』

2016年秋口に、本書を読んだ。知人からの評価が高かったこと、また以前読んだ國分功一朗さんの本での紹介が興味深かったこと、それゆえ積読の山から掘り出した。

 

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高階秀爾監修、遠山公一著『西洋絵画の歴史1 ルネサンスの驚愕』

ルネサンス絵画とは、「自然模倣あるいは現実再現」を古典古代を参照(理想と)しながら目指すものとされるし、それは知っていたが、本書で勉強になったのは、以下のふたつ。 続きを読む

東アジア史・東南アジア史・アジア史(1) ――宮崎市定を中心に

いま知識で食っていくために、世界史の勉強もしている。というか、昨年30歳になって、40までにあと10年間しかない。40になるとなんだというんだ、といえばそれまでだが、現在のじぶんは世界認識面でかなりいたらなく感じていて、つまり、世界で起きているあらゆる出来事について、あらゆるカテゴリーについて、じぶんなりの一定の認識や理解を、いまだに示す事ができないことが、かゆくてたまらないわけ。

 

まあそういうのもあって、というか一番は最初に言ったように食っていくためなんだけど、だからといって、知識を単に頭に詰め込んでというのは、はっきりいってばかげている。そうではなく、きちんとした統一的・思想的理解を得ることまでしないと、モチベーションがでない、というわけで、以下ここ数年で読んだ、世界史関連の書籍を紹介していきたい。願わくば、後学の人が立ち寄って、参考になるものを書きたいがそこまでいくかは定かではない。

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