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原彬久『戦後史のなかの日本社会党 その理想主義とは何であったのか』

2015年、それは沸騰した年だった。政治的にはSEALDSを中心とした運動によって。

そうした「大衆運動」に微弱ながら足の指をつけこみながらも、他方で、どうしていまの政治的状況が作られたのか、なぜここまで展望が悪化するまでになってしまったのか、どうしても問が芽生えてやまない。とりわけ、日本の戦後史において、左派政党は、いったいなにをしてきたのか、とくに、70年代以降、高度成長が終わり、国際関係が大きく変化する中、何をしていたのか。こうした問がやまない。
そんな問いに導かれて読んだのが、原彬久『戦後史のなかの日本社会党 その理想主義とは何であったのか』である。 続きを読む