不安と享楽 コメントを残す 数日、不安をもたらす映像が脳内をかけめぐっている。それはたいてい、苛み、じぶんを貶めるたぐいの想像的な物語である。 この不安から抜け出したい、そう願えども、精神分析的思考がやってきて、「お前はその苦痛を享楽しているじゃないか」との声に、またしても順繰りの苛みへと戻っていく。 精神分析的思考の愚かなところは、ここにある。言説として、おれのなかのおれが、その苦を享楽していることを受け入れたとしても、おれのなかのおれは、だからといって、なにもすることができない点、ここにある。 続きを読む →